30年前の 成人の日 友人の優しいおせっかいに感謝

【 成人の日おめでとうございます 】

 

 

今年は成人式が中止なったり、自粛期間だったり
高槻市の成人式は分散式で行われるとのこと

 

今年は式典会場のお隣り
野見神社さんでの十日えびすとも日程が重なるので
私は初日の早い時間に行かせていただきました

 

良いお天気でしたが、めちゃくちゃ寒かったぁ

氷ってますね、そりゃ寒いです

 

 

成人の日

 

晴れ着を着た新成人を見ると毎年、思い出します
30年前の自分の成人式のこと

 

友人のあの一言がないと私は成人式には行ってなかったなぁ

 

冬のある日

 

友人が私に聞きました
「成人式 どうするの?」

 

「どうしよっかなぁ…」
私は気のない返事をしました
気のないというか
自分には関係ないとでもいう返事です

 

当時
色々と家庭の事情があり、それどころではないという環境だったのと
就職したばかりのサロンではまだ見習い給で数万円の給料、営業後のレッスンを終えるとアルバイトに向かう日々
そうして、何とか一人暮らしの家賃を払っていました

 

正直、成人式の日は仕事でいいと思っていましたが、店長のはからいで出勤日ではなくお休みにして下さっていました

 

友人は
「振袖とかはどうするの?」

私はその場を適当にすますつもりの返事を
「なんか適当な服で行くよ」

 

私は行くつもりなんてありませんでした

 

数日後

 

友人が
「知り合いの人が振袖を貸してくれると言ってるから、それを着て行けばいいよ」
そう連絡をくれました

私は、思いがけない連絡に驚いたのと、見ず知らずの私が大切な振袖をお借りするのにためらっていました

 

「せっかくの振袖も成人式の一度しか着てないから、ぜひあなたに着てもらえたら嬉しいって」
5,6歳年上の持ち主の女性が、そう言って下さっていると強く勧めてくれます

 

今思えばですが、友人は
当時、私の環境が大変なことを知っていたので、どうにか力になりたかったんだと思います

あの日、話しをした時から、いやその前から
私の成人式の日のことを気にかけてくれていたんだろうと思います

 

振袖を貸してくれる人がいないか探してくれていたんだと思います

 

そんな友人のおかげで私は綺麗な振袖を着て成人式に参加しました

 

美しい総絞り
華やかな桃色の振袖

 

後日、わずかなお礼を添えて着物をお返しに伺うと
貸して下さった娘さんのお母さんが出迎えて下さりました

 

「お礼は受け取れませんよ。着てもらえたらそれでよかったんですからね」
「成人おめでとうございます」

 

頑なにお礼は受け取らないと言って下さります

 

これもまた、今思えば
少し前に母が家を出ていること
私が大変な時期だということを知って、友人からの急なお願いにも快く承諾して下さったんだと

 

30年も前、当時
二十歳の私には分からなかったこと

色んな人が私に優しかったということです

 

今となっては

友人の優しいおせっかいの気持ちに感謝です

 

 

アラフィフ順子のひとり言
最後までお付き合いありがとうございます